11月22日 リサイタルに寄せて 〜その31「5日前の心境」〜

こんにちは。仲村真貴子です。

本番前は弱音を吐きたくない、
弱みを見せたくない…
と思うのは
アスリートや音楽家、
人前に出る勝負師のような職業の人
ならではの感覚だと思います。

周りの期待も勝手に感じるだろうし
強くいたい、
強くいなければ…と
思うから。

でも、実際のところ
鋼のメンタルを手に入れるには
いろんな苦労や試行錯誤をしている
と思います。

成功している人が
超人的なメンタルの持ち主か?
と言われれば、
まぁそういう人もいる。(笑)

けれど、それよりも
「その対処法を知っている人」
という気がします。

例えば、
あの大坂なおみ選手のように。

持論を展開するならば
鋼のメンタルの持ち主が
いい演奏をするか?といえば、
正直ちょっと疑問ですね。

意志の強さは羨ましくもあるけれど
メンタルの強さとは
ある種の「鈍感さ」でもある訳で
どちらかと言えば
繊細な人の方がいい演奏をする…
と信じていたい節があります。

なぜなら。
音楽とは繊細なものだから。

本番を経験する上で
結構難しい…と感じるのは
1週間〜5日前である気がします。

何かを根本的に、
大幅に変える時間は、
ない。

でも、それらを疑ってかかって、

「本当に、コレで良かったのかな?」
「こんなんでいいのかな?」

と思うような隙は
微妙に存在する。

それまでに負荷をかけてきた
疲れみたいなものも
多少あるかも知れません。

今回はコレでも、
結構いろんなことにチャレンジしていて、
普通に自分がリサイタルをやる上で思いつくこと、
それよりは色々やっている!
という「自己満足」は一応あるけれど。

その分、
身近なところから批判があったり、
やろうとして出来ない自分に気付いてしまったり、
その些細なことに妙に敏感になるのが
この「5日前」でしょうかね。

おかげで久々に
X JAPANを聴いております。

一筋縄ではいかないだろう…
といううっすらとした覚悟くらいはあったけど、
まぁその根本を揺るがしかねないことが実際に起こるのも
「5日前」ですね。

自分の感覚を信じたくて、
決めたことに責任を持ちたくてやったのに、
それが揺らぐようなね。

本当の勝負どころはここから!
かも知れませんが、
少し自分を労わりつつ、
自分で
「決めること」
「責任を持つこと」
そのことに、
いい意味で負荷をかけすぎないこと…
そんなことが出来るといいのかな、
と思いつつ。

…要は、割り切り?!(笑)

それでは、また!
仲村真貴子

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