こんばんは。仲村真貴子です。
音楽の勉強の仕方は、いつまでも悩みが尽きない。
でも、自分なりの勉強の仕方は、やっぱり確立するべきなのかな?とも思う。
「いつまでも、先生がいると思うな。」
…これはPistoriusの口癖だった。先生が何かを与えてくれるものも大きければ、実は結構振り回されるものも大きい気がする。
私は同時に3~4人の先生についてしまって大変だった記憶があるから、例えば歌のレッスンで伴奏を弾くときも先生と生徒の関係には敏感だ。
「いろんな先生たちの意見を聞いて、自分が『いい』と思うものを選べばいい。」
とはよく言うけれど、本当にそうかなぁ?それが出来る人は、要領がよくて才能がある人…と思って悔しかったけど、複数の大人、もとい先生たちに寄ってたかられたら、萎縮するし混乱するよ…というのが私の言い分。そして、その現象は歌い手たちの間でよく見られる気がする。
下見の先生がこう言ったから
〇〇大学の先生に習っておきたいから
コレペティがこう言ったから
今習っている先生が何も教えてくれないから
…こういう話がよく出てくる。そして、とても納得する。
先生も生徒も、「本当に大事なことは何か?」を見抜く力が必要で、それを「才能」とか「力量」と言ってしまったら残酷かな。でも、誠実に相手を思いやるとか、『今』この瞬間にかけることとか、そういうことは見せられる気がする。今思い返せば、私が混乱したり、うまくいかなかった原因は、意見の相違よりもどこか誠実じゃない大人を見てしまったからかもしれない。
音楽に対して誠実であること。真摯に向き合うこと。
なーんてよく言われるけど、これは音楽に対してだけではないよね。
人に対しても。きっと、生きることに関しても。
それでは、また!
仲村真貴子
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