こんにちは。仲村真貴子です。
「練習曲とバッハのお付き合いは
一生続くもの」
…そういえば、
こんなことを言われた覚えがある。
私にとって
「録音」との付き合いの原点が
バッハにあるとするならば
「弾く方」でも
原点はバッハかもしれない。
もしかしたら。
いわゆる「超有名」な作曲家…
モーツァルトとか
ベートーヴェンとか
ショパンとか。
教科書に載ってそう、
音楽家でなくとも
知っていそうな人たち。
例えば
ショパンにしろ
ベートーヴェンにしろ
「3歳で弾ける曲」
みたいなのって、
無いのよ、正直。
あー、
ベートーヴェンなら「トルコ行進曲」があるか。
でも「エリーゼのために」は
ご存知後半が結構難しい。
ショパンとなると
ノクターンにしろ
仔犬のワルツにしろ
なかなか弾くのが大変。
3歳からピアノを始めて
「仔犬のワルツ」を弾いたのは
7歳か8歳位かな。
まー、イマイチでしたね。苦笑
その点バッハって
自身が子沢山孫沢山だったこともあり
教育的な側面もあり
あらゆる段階で
いつになっても弾くものがある。
そんな訳で
「超有名」な作曲家の中では
一番お付き合いが長いのは
やっぱり「バッハ」かもしれない。
「インヴェンションとシンフォニア」は
有名だけれど
その前にあの有名な
「♪レ〜ソラシドレ〜ソっソ」のメヌエットが
入っている曲集…
「アンナ・マグダレーナのための
クラヴィーア曲集」という
初心者向けじゃ無いっぽい名前がついている曲集は
かなり初心者向け。
「インヴェンション」よりも前にやる感じで
私、多分4歳か5歳位で弾いてたはず。
インヴェンションの前後にやるような
「6つの小プレリュード」なんかは
すごくいい曲で
いずれどこかでご紹介したい。
ちなみに「シンフォニア」になると
かなり難しいと思っています、個人的には。
コンクールや試験の課題になることも多く
苦楽を共にしてきた感がありますが
そう言えば腐れ縁のように
あんまり離れたことはなかったかも。
あのショパンですらも
晩年の体調が悪い時は
好んで平均律を弾いていたらしい。
「バッハと練習曲のお付き合いは
一生続くもの」
あながちウソでは無いようですね。
…あ、私。
平均律弾いてますが。
別に体調悪くないですからね。笑
念のため。
第2巻 第19番 イ長調
#が3つの「イ長調」って
色としてはピンクのイメージ。
愛の象徴とか、
私は何か甘酸っぱいもの…
ベリー系の果物なんかを連想する。
バッハの場合は
いわゆる「ロマンチックで濃厚な愛」
というよりは大分客観的だけど
親しみやすくて愛らしい曲だと思う。
プレリュードが好きかな。
フーガは3声。
第1巻 第23番 ロ長調
#が5個の眩しさを感じるロ長調だけど
改めて弾いてみると
割と曲想はシンプルな感じがする。
余計なことをすると、
あんまり上手く行かない感じ。
プレリュード、フーガともに
「上行する音形」がテーマかも。
立ち登る光とか、太陽みたいな。
フーガは途中でテーマが逆さになって
登場する。
フーガは4声。
第2巻 第9番 ホ長調
1巻の第9番ホ長調もステキだけど
こちらもステキ。
もう少し大人っぽい、落ち着いた感じかな。
フーガは全音符ばっかりが並ぶような
コラールを連想するもの。
このタイプのフーガも
度々登場する。
響きとしてはこじんまりとした
チェンバロよりも
教会に鳴り響くオルガンのイメージかな。
現代のピアノだと
ペダルが使えるので
その点弾きやすい気がする。
反対に、
チェンバロだったらちょっとどうするのかなぁ…
と思うところ。
フーガは4声。
それでは、また!
仲村真貴子
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