11月22日 リサイタルに寄せて 〜その32 「リサイタルに寄せて」〜

こんにちは。仲村真貴子です。

「一人でリサイタルを開催すること」は
ピアニストを志した幼い頃からの
夢であり憧れでした。

今、こうして実現できることを
幸せに思うと同時に
超ドキドキしております。
死ぬほど。(笑)

「伝統の継承」とは、
クラシック音楽の中で語られる
大切な要素の1つ。

けれど一方で、継承していくだけだと
それはやがて途絶えてしまう…。

普通に思いつくことは
もう語り尽くされて
やり尽くされてしまっているから。

先人達の
「伝統」や「想い」を継承しつつ
彼らが
「何をして」「何を考えていたか」を踏まえて

新しい発想を持って
「発展」させていくことが重要。

その意味で、このリサイタルは
「夢の実現」であり
新しい一歩のための「挑戦」。

人よりも時間がかかってここまできた私の
自分自身への「挑戦」でもあります。

それは
カッコよかったり、美しかったりするよりも
ただひたすらに
「一生懸命」というところかもしれません。

それは、後世に名を残すような音楽家が
「必死に生きた想い」の「継承」である
と思っています。

「一生懸命」な「挑戦」。

ピアノリサイタルには
似付かわしくない言葉かもしれません。
どうやら
ヤバい世界に足を踏み入れたようですね。

新たなる一歩を踏み出そうとしている
変わり者で臆病なあなたへ。
11月22日にお会いできることを
楽しみにしております。

最高にタチが悪くて
上等な世界へ、ようこそ。

2019年11月吉日
仲村真貴子

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