11月22日 リサイタルに寄せて 〜その16 「嵐の夜に」〜

こんばんは。仲村真貴子です。

私の住む場所では、台風の猛威は落ち着きつつあるように感じていますが、これ以上被害が大きくならないように、心から祈るばかりです。

こんな時に、軽はずみにモノを書くのははばかられる思いがするけれど、ある種の現実逃避と、同時に少し自分の我慢の糸が緩んできているように感じています。

昨日からすでに、場所によっては私の携帯のエリアメールが鳴り、エレベーターでは浸水を防ぐために、「上層階のボタンを押して、上に送ってください」なんていう貼り紙も見て、これは大事…と思っていました。これだけ頻繁にエリアメールが鳴るのを、経験したことがない。

でも、体感としては正直、どれくらい大変なのか想像がつかず、かと言って、備えることも出来るような、出来ないような感じ。何もしないのもマズいけれど、一方でどこまで備えても100%万全ということはない訳で。想像すると、いくらでも悪いことは思いつく。極端に言えば、家ですら危ないかもしれない、かと言って、他にできることは何だろう?と思うと、意外と選択肢が少ない気もしたり、妙に冷静な自分に嫌気がさしたり…。心配性すぎて、度を越すと突然どうでも良くなる…と言ったら、言い訳かな。少し水は多めに溜めたり、携帯は充電したり…結局は「耐え忍ぶ」という言葉が一番しっくりくるような1日に。

「耐え忍ぶ」と言っても、何もせずにテレビを見ても返って不安で、こんな時に溜まっていたやるべきことに没頭する結果に。前述した通りの現実逃避と、「いい子にしているので、許してください」みたいな心境。何もしないでいると、バチが当たって、ちょっと死にそうな気がしてくる…。

台風の最中、地震があったときは、本当に怖かった。

私のことはさておき、本当にこれ以上被害が大きくならないように、早く収まるように願っています。

それでは、また!

仲村真貴子
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