こんにちは。仲村真貴子です。
“Es ist nie zu spät, um Klavier spielen zu lernen !!”
「ピアノを弾くのに遅すぎることなんてない!!」
…っていうドイツ語ですが。
日本語だと別に普通なんだけど
ドイツ語のこのカンジ。
久々にちょっと笑っちゃいました。
ピアノをいつから始めるのか??
…この問い。
私も何度も訊かれたことがあります。
あるいは
いつから始めた方が「いい」のか。
いつから始める「べき」なのか。
…今でしょ!!
って言う、
「やりたい時が始める時」
と言う考え方には、異論はありません。
ただ、
いつから始める「べき」なのか?
と言う質問には
少なからず「音楽家になるには?」と言う
意味合いが含まれる気がする。
私は3歳の5月、つまり
幼稚園年少さんの5月から始めていますが
やはり私の身の回りには3歳〜5歳から始めた人が
割と多いように思います。
例えば男の子、男性だと
小柄だったけど急激に体が大きくなるとか、
突然目覚める!!
みたいな人がたまに…いや、意外にたくさんいて
7歳とか、10歳過ぎてから始めた!
それでも音大に!!!
なんて人にもたまにお会いするんですが。。。
女の子は小さな頃からコツコツと…
と言う印象があってか、
遅くに始めた人にはあまりお会いしません。
「ピアノを弾くのに遅すぎることなんてない!!」
と言ってくれる、ドイツ。
試しに少し調べてみると
特に正確な年齢はない、とした上で
- 専門家になった人は3〜4歳で始めている
- 3歳半より前に始めるのは、早すぎる
- 5歳でもまだ遅くない
…みたいな、あまり日本と変わり映えがしない印象。
けれど、私の体感としては
ちょっと違っていて。。。
ドイツで
「何歳から始めたか?」
と訊かれて
「3歳。」
と答えると、
「…え???マジ???」
みたいな反応をされることが多かった。笑
クレイジーだね、とか
いわゆるドン引き!ってヤツですね。
要するに3歳で始めるっていうのは
「早すぎる」。
だから、ネット情報は個人的にはちょっと意外。
ドイツで指導法みたいな授業を取った時に
「日本とか韓国は始めるのが早いよね…」
「親は練習を強いるの??厳しい?」
「話題の絶対音感とは??」
という、こんな決まり文句も。
「6歳(…8歳って言ってたかな?)の娘が
ピアノ始めたけど、
『今日は弾かないの?』って訊くと
『今日はやりたくないから、弾かない』とか
そんな感じ。
本人次第だから怒ったり干渉はしないけど…
でも、それじゃあ
上手くはならないわよね…。」
との先生のお言葉。
興味深いですな。
「自己責任」「自分のことは自分で決める」
って言う感覚。
子供ですら、ね。
ちなみに
「モチベーション(=やる気)がないのに
やっても仕方ない。
そこに成長はない。」
って言う考え方はネットも先生も同じで
なんかそこはドイツっぽいなぁ…と
久々に思ったのでした。
3歳のとき
教材はコチラ
↓↓↓
1巻の青い横長の本の、
最初の日付が5月10日になってるので
やっぱり5月から始めたみたい。
最初はやっぱり音楽云々というのではなく
「指を覚える」
「ドレミを覚える」
というのがメイン。
真ん中のドがここで…
隣がレで…
1の指って、親指ね…とか。
それと
椅子に座ると足が床に着かないので
ブラブラしないように、
ミカン箱(笑)とか段ボールとか
台を置くこと…とかね。
ただ、自分でもちょっと衝撃なのが
この全3巻。
1年足らずで全部終わっている…!!
コレは、やっぱり結構…というか
かなりハイペースかなぁ、、、と思う。
1巻については5月に始めて7月始めには終わっていて
3巻の最後の日付が1月31日。
日付って、書いてもらうモンですね。
こんな時期が来ると思わなかった。
例えば、
1巻と3巻の様子はこんな感じ
↓↓↓
…1巻はともかくとして。
3巻、結構難しくないか???
レッスンの実態
- レッスンは週1回
- 月3〜4回(多分4回)
- レッスンは1回30分
…途中から45分か、元々45分だったかも。 - 練習はママに付き合ってもらって
1時間半〜2時間くらい - 1回に5曲位!!ときには8曲。(…マジ??笑)
3〜4歳の時に9ヶ月でコレ3冊を終えた実態は
こんな感じ。
さすがに3歳の時に1人で練習するのはムリなので
母に先生ごっこと称して付き合ってもらっていたけど…
何か宿題たくさんやって行くと
もっと!もっと!!
って楽しくなっちゃったみたいで
レッスンでも見てもらえるし
どんどん進むし…
で、楽しかったみたい。
ちゃんと練習してました。笑
それと、
たまに「あんぷ」って書かれているのですよ。
要するに。
「あんぷ」でレッスンに行くのは
三つ子の魂的習慣のようです。
…確かに、ほとんど暗譜していたと思います。
先生に強いられた、というよりも
親の助言かなぁ。
せっかくやるなら
見ないで弾けるようになるくらいまでは
やろうね。出来るところまでは
ママのお言葉(笑)
がんばろうね。
…みたいな。笑
「暗譜で弾けるように」
っていうのは、
英才教育的な厳しさ、というよりも
むしろ「礼儀」に近い感覚だった気がする。
練習しないで、
弾けない状態でレッスンに行くのは
先生に失礼でしょ。
お金も時間ももったいないよ!!
っていう。
小さい頃にピアノを習うことの意義とは
人に教えを請うこと、
つまり人にどう接するか?っていう、
「礼儀」を学ぶ場でもあると思うんですよ。
「礼儀」とか。
めんどくせーな!
って思ってたかも知れない…
なんて思って赤面モノですが。。。
ご挨拶に始まり、
汚れた服でレッスンに行かない、とか
時間を守る、とか
ちゃんと練習してくる、とか
言葉遣い、とか。
(…書いておいてあまり自信がない。苦笑)
それらが全てではないかも知れない…、
とはいえ
そういうところで「人」って
決まってしまうのも事実であって。
音楽とかピアノとかの前に、
「人」を大事にしようね、っていう。
ドイツ風に言えば
どうやらモチベーション(=やる気)は
あったらしい、私。
転機はこの本3冊が全部終わった頃。
4歳の2月。
年中さんに上がる、ちょっと前のこと。
コレが音楽家になるきっかけになったかな。
…こうやって書いてみると
やっぱり何か意味があって
今も弾いてるのかな…って
ちょっと思ってくるかも。
悪くないだろう。
時を戻そう。
…と、ぺこぱの言葉を借りてみる。笑
それでは、また!
仲村真貴子
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