外国にまつわる、よもやま話17〜コンクールの思い出〜

こんにちは。仲村真貴子です。

「コンクールだけで
イタリアの隅々まで
旅行ができる」

それほどたくさんの
コンクールがあるのは、
何もイタリアに限ったことでは
ないけれど。

今のイタリアの状況を
見ていると

「コンクールに
一喜一憂できることすらも
幸せである」

と思わずにはいられません。

なぜならば
私のコンクールに関する
いちばんの思い出は

コンクールに
「行けなかったこと」であり、
「行くのをやめたこと」だから。

「やることに意味がある」

と思いたいし、
それもある面では正しいけれど
選択肢は1つではないし
「今、大事なことは何か?」

それを考えるには十分な
ちょっとほろ苦い思い出です。

ドイツ生活4年目というのは
意欲に満ちていて、
一方で将来のことや
やりたいこと、
できること、
やっておきたいこと
やるべきこと…
そんなことを考えて
物凄く不安で焦っていた。

とにかく、
思いつく限りの
できることは
全部やってやろうと思って。

その年の
3月3週目から始まり
7月2週目位まで続くその学期は

リサイタル試験に加えて、
オーディションやって、
学内の本番もやって、
コンクールも行って、
歌の伴奏も週20時間位弾いて、
合間にプライベートで
ドイツ語の発音を習い始め…

みたいな生活を。

コンプリートすることが
目標!
みたいな。

なんか5月とか
7回とか9回とか
本番やってました。(笑)

歌のクラスの門下の発表会では
本番前に珍しくソロを鬼ざらい。(笑)
スクリャービンとか。
当然、伴奏の音がデカい!っていう。(笑)

コンクールは春から夏にかけて多く、
4月からぼちぼち増えて、
7月くらいまでは
結構たくさんあります。

4月のコンクール、
フランスでしたが
何と書類が届かず、断念。

メールで申し込みで
不備はなかったはずなのですが…。
問い合わせのメールで

「え?君のメール、
今初めて見たよ…」
みたいな。

お金は振り込んでいたので
行けるかな?と思ったけれど、
「認めない」の一点張りで
結局断念しました。

忙しかったし
じゃあ、行ったらいい成績だったか?
というと、
そこまで出来が良かった訳ではない。

まぁ他のことを
ちゃんとやれ!ってことかな?
と割り切って。
それほど落ち込んだ感じではなかった。

確認や連絡って
来るのを待ってしまうところも
あるのですが、
ちゃんと確認するのは
大事!!

ということを、
思い知った体験ではあった。

「予定を詰めること」
「予定をコンプリートすること」

が当時の目標で、
早くも雲行きが怪しい…
と思ったこの経験。

お尻に火がつくのが
割と遅い私にとっては、
ボーッとしないように
わざと忙しく、
同時に「意欲」は
貴重なものだったんだけれど…

大変だったのは
ここからだったなぁ…

次回に続く。。

それでは、また!
仲村真貴子

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