外国にまつわる、よもやま話27〜「世界」と「歌」〜

こんにちは。仲村真貴子です。

…私、一応ピアニストですが。

歌が好き。

行っている演奏会の数としては、
ピアノのリサイタルよりも
「オペラ」が遥かに多い。

…あ、SMAPも。(笑)

マンハイムに行こうとしたのは
ぼんやりと
「歌」
の存在があったはず。

当時、
マンハイムには
特に歌曲を専門に勉強する科に
Ulrich Eisenlohr
ウルリッヒ・アイゼンロールという
素敵な先生がいらした。

外国の学校では、
2つの科に学籍を置くことが可能で、
例えば「ソロ」と「伴奏」、
「ソロ」と「室内楽」、
そんなことが可能だ。

…中には
「ピアノ」と「ヴァイオリン」、
「音楽」と「医学」なんて
ツワモノも存在する。

アイゼンローアは、
専攻の生徒としてのつながりは
彼がケルンの教授に就任したために
叶わなかったけれど、
必修の授業の中では
お会いすることができた。

何を隠そう、
私のドイツでの初舞台は
ドイツ人の歌い手と、
フランスの現代作曲家
「メシアン」を演奏したこと。(笑)

ドタバタだった。(笑)

個人的に、歌が好き。

差別的な意味ではなくて、
その国の言葉や、骨格によって
もちろん「声」にも特徴がある。

…どういう訳か、私。

南米に多分なんかあるらしい。

プロフィールとかを
特に気にせずに聴くと。
「いいな」
と思った人が、
大体南米出身のことが多い。

ラテン系。
けれど、
イタリア人のそれとは違う、
ちょっと「憂い」とか
ある種の「バタ臭さ」が
ある感じ。

どうもそれがツボらしい。

中学校の地理なんかで
「日本から一番遠いのは
アルゼンチンです。」
とか言われた辺りから、
地球の裏側とやらに
興味があったのかもしれない。

ソリスト科に入るタイミングで、
アイゼンローアは
いなくなってしまったけれど。
その代わりに、
声楽科の伴奏助手を始めた。

ど緊張で
いろいろな教授のクラスで
弾いたけれど正直、
合うところもあれば、
そうでもないところもあった。

そこで。
森の中のクマさんに…

ではなくて、

例の南米系テノールに会った。

その名も。
Alejandro Ramirez
アレハンドロ・ラミレス。

大変な親日家で、
日本語も日本食も好き。

ご出身はコロンビア。

…え?どんなところ??

「コロンビアって、どんな所??」
「え、美女が多いの?」
「コーヒー、美味しい?」
「治安大丈夫??」
「コカインとか、やったことある?」
「食べ物は美味しいの??」
「やっぱりサッカー強い?」

…興味津々。
質問攻めの私。

首都ボゴタは
標高約2600メートル。
酸素は3分の2ほどらしい。
なるほど、
肺活量がある訳だ。

ちなみに
「ドイツにいると、
『酸素が多すぎる!!』
ってことは、ないの?」
と聞いてみたけれど。

無いらしいです。(笑)

「え、標高が高いと
高音とか出やすいの??」

…という質問もしたけど。

無いらしいです。
(…バカ丸出し。笑)

冗談好きで
「うわっ。
いかにもテノール!!」
って感じの、
愛すべきおぢさんだけれど。

…マスター・ヨーダの
ネタは尽きない。
ジェダイへの道は続く…

カイザースラウテルンの日本庭園にて。リサイタル の次の日。

それでは、また!
仲村真貴子

追伸:
真夏のドイツの日本庭園。
気温は37度です。

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