外国にまつわる、よもやま話21〜エレベーター〜

こんにちは。仲村真貴子です。

…日本で
「エレベーターに
閉じ込められた!!」
っていう人に、
まだお会いしたことが
ないですね…。

お会いするどころか、
結構「事件」に
なるんじゃないかな。

これが。
外国だと
それほど珍しくない事例。

…なんて言ったら
脅かしてしまうかもしれませんが。
大丈夫です。
このように
生き長らえております。(笑)

エレベーターに
閉じ込められたのは
2回ほど。

場所は
家のアパートと、
学校。

…場所は問題あり!ですね。
まったく、もう。

1回目は
家のアパート。

ヨーロッパの建物は
結構古いので、
6階建くらいのアパートだと
エレベーターがないところの方が
おそらく多いのでは?
と思います。

私が住んでいたアパートは
建物がL字になっていて、
出入り口が2箇所。
エレベーターも2箇所。
面している通りが違うので
同じ建物でも
入り口によって住所が違います。

私は屋根裏部屋だったので、
1階分は階段ですが、
エレベーターは
やっぱり何かと助かりますね。

旅行の時。
家具を運ぶ時。
水やビールを運ぶ時。(笑)

残念ながら洗濯機は
地下のコインランドリーで
共用。
入居した時は
確か1.8ユーロだったはずですが、
2ユーロ、
2.2ユーロ、
2.5ユーロと値上がりし、
私が出るときには
2.7ユーロ。
約300円くらいでしょうかね。

その日は確か、
何かオペラを見に行っていて、
確か「ワルキューレ」だったかな。
長かったけども、
気分良く帰宅。

洗濯するかー、
料理でもするかー!
と、ご機嫌なワタシ。

しかし、
時間は夜の12時くらいだったと
思います。

洗濯して、
料理して、
そろそろ出来上がったかなー?
なんて。

1階下の乗り場で、
エレベーターが
やや不穏な動きをしたのですが。
気にせず乗る私。

最上階なので
上昇することはないはずが、
上に上がろうとして、
「…えっ??」
と思ったら。

そこで「ガタっ」と停止。

そして、開かない!!!!

…あ、これヤバイヤツだ…

と直感する私。

そして、
携帯持ってない!!!!

日本だったら、
中の呼び出しボタンは
どこかのセンターにつながって
いると思うのですが。

うちのエレベーター、
単なる呼び鈴なんですよね。(笑)

自分で何とかしろ!
というか、
助けてもらえ!!というか。(笑)

そんな訳で、
夜中に部屋着すっぴんの私は
ブザーを鳴らし続け…

その階にいる人が
連絡してくれて…

最初、
「40分後」とか言われたのかな。

長すぎ。
多分そこまではかかっていないはず。

無事に救出してもらいました。

数年後に
エレベーター、
新しくなりましたね。(笑)

閉じ込められた時の
「開け方」を心得ている人もいて、
中には「閉じ込められている間に
中でヴァイオリンを練習した!!」
という友達までいます。
ツワモノ。(笑)

学校でのそれは、
本番後でしたね。
ハチに刺された、
すぐ後の本番。

本番「前」じゃなくて
よかったね!!
と言われました。
確かに。
けれど、
いろんな人に探されました。

本番が終わって、
地下のホールから、
控室(5階、6階の練習室やレッスン室)に
戻ろうとして。
途中でいきなり「ガクっ」と。

どこだったかな?
3階と4階の間とかだったかな?

この時は1人ではなかったので。

もう1人のピアニスト(日本人)と、
ウクライナ人の歌い手。

何せ歌い手なので。

放っておいても
大騒ぎしてくれる!!(笑)

本番後のテンションそのままに、
叫んで助けを求め、
盛大に歌う。(笑)

そこそこうるさいですが、
気を紛らわすには十分。

でも、怖かったですね。
夜の22時とかだったし。
疲れているし、
早く帰りたい。

なかなか手動の電源に
切り替わらず、
それに動かすのが
かなりの重労働なようで
やっと足場のあるところに着いた。
でも、なんか中途半端なところに
止まっていましたね。
本番よりも疲れた。

今日の受け身:
”Im Aufzug wurden wir eingeschlossen.”
(私たちはエレベーターに閉じ込められた。)

エレベーターにはご注意を。
けれど、何とかなります、きっと。

それでは、また!
仲村真貴子

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