こんばんは。仲村真貴子です。
今回のリサイタルのテーマはズバリ。
「ベートーヴェン」です!!
…え!!??ベートーヴェンの作品を演奏しないのに??
そうなんです。演奏しないのに、テーマは「ベートーヴェン」。
共通するものは、「ベートーヴェン」なんです。
スクリャービンやドビュッシー、あるいはヴェルディなんかを知らない人がいても、「ベートーヴェン」は知っているはず。音楽室に貼ってあった、イカツイ顔のヤツとか、「運命」作曲した人とか、そんな感じのイメージで上等だと思う。取り敢えず。
後世に続く作曲家や音楽家すれば、その影響は計り知れない。同時に、ちょいとはた迷惑ではなかったか。あんなヤツが出てきてしまったから、後に続く者としては、身の振り方を考えざるを得ない。
ベートーヴェンの路線を踏襲するのか、
ベートーヴェンの路線と敢えて違う道を行くのか。
ベートーヴェンが音楽の中でやったこと、確立したことと言えば。
「ソナタ形式の確立」と言うと、学術的かもしれないけど。
感覚的には、パーツを組み合わせて「建物を建てる」感じかな、と思う。
パーツをどう組み合わせるか、
どんなパーツを使うのか、
建物の高さは?大きさは?色は?
…そんなイメージ。
それから、後に続く作曲家の、ベートーヴェンとの「距離感」はどうだろう?
今回は割と、一見するとベートーヴェンから「離れて見える」作曲家が並んでいると思う。
彼らがベートヴェンを、どんな風に見ていたのか。
彼らの中に見える「ベートーヴェン像」とは??
そんなところに迫ってみたいな…なんて思っている。
いないはずの「ベートーヴェン」が、
いないことで返って浮かび上がってくるような存在感が見えたら、
ちょっと面白いかな。
ベートーヴェン以降の作曲家は、ベートーヴェンから完全に離れることはできない。
それは、私たちとて同じことである…。
それでは、また!
仲村真貴子
Facebook→@MakikoNakamuraPianist
twitter→@N_Makkinko
instagram→@makkinko_nakamura
最近のコメント