こんばんは。仲村真貴子です。
11月22日の私のリサイタルについて、様々なことを語るべく連載をスタートしようと思います。いろんなことを、いろんな方法でお伝えできたら…と。
さて。1回目に何を書こうか?ということ。
いきなり作曲家について語るのも違うし、場所について語るのもちょっと違うし。
演奏会そのもとはちょっと離れたところからスタートしようと思います。
「ピアニストが、ピアノを弾いてさえいればいい時代は、すでに終わっている。」
大学のときの講義で、ある先生が仰った言葉。
衝撃的ではあったけれど、一方ではすごく納得して、以来頭の片隅にずっと残っている言葉です。
ピアニストが、ピアノが弾けるだけでは足りない。
ある時期は、この言葉が言い訳のように感じられることもあった。
でも、身に染みて実感しているのは「今現在」かもしれない。
リサイタルを開催するにあたって、演奏だけに集中したい気持ちは、本当によくわかる。
「ピアニスト」を名乗るからには、やっぱりピアノが上手い、クオリティが高いことは大事だから。練習時間だって、尊い。
リサイタルを開催するのをためらう理由として、「弾くこと以外のことが大変だから」という話は、よく耳にする。
…その、演奏以外の「その他諸々」を可能な限り自分でやろう!!というのが今回の企画。
もちろん、すでにご協力や助言をいただいている方々もいる。
でも、見て、動いて、決めるのは「私自身」という感覚がある。
そのひとつひとつが、プログラムだったり、場所だったり、取り敢えずこの連載チャレンジ!だったりする。
自分で決めることの何が大変か?と言えば、恐れがあること。
失敗したら?他の人はなんて言う?え、考えてること、変かなぁ…??
正解って、なに???
こんな具合。それに、お金とか。
でも、自分が決めないと、動かないと誰も決めてくれないから。(笑)
何でもいいから、何となく決めて、ここまで来た。
この文章だって、書かないと誰かが書いてくれる訳ではないのでして…。
だけど、「何となく決めたこと」を掘り下げて行くと、自分のこだわりとか、大事なものなんかが見えてくる。もちろん、弱さや出来の悪さに直面することもあれば、「別のこと選べばよかたかな…」と思うことも、すでにたくさんあるけれど。それら1つ1つに、今更ながら大人の階段を登るような気持ちでいる。樹木希林さんの言葉を借りれば、「おもしろがって、平気に生きればいい」んだと思う。
このタイミングで、相棒にりんご印のパソコンを迎えた。
人見知りな私は、データを整理しつつ2台使いをしているけれど、きっとよきパートナーになってくれるはず。流行りのりんごちゃんのネタにあるように、「あ~いが~すべ~てさぁ~」…だといいな。
それでは、また!
仲村真貴子
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