本番の「自分のクセ」

こんにちは。仲村真貴子です。

「本番におけるルーティーン」

…そんなことを考えていて。

そう言えば、
「本番自体」にも
ルーティーンと言うか
「クセ」みたいなものが
あることを思い出した。

本番中のクセ。

例えば、ピアニストだったら。

演奏の前に
鍵盤を拭く、拭かない。
椅子の高さを「どうやって」直す、とか
ペダルを確かめるか、どうか。
鼻をすする、
ハンカチは右側?左側?に入れる?
そもそも持たない?

…こう言うヤツ。
みんなそれぞれあるんじゃないかなぁ。
今度聞いてみよう…。

私ならば、
ハンカチは左側。
鍵盤は拭かない。
汚れとか汗が気になったら、
拭くけども。
弾き始める前に、
スカートを左手ではらうのは
多分クセ。
何となく左側を見ることも多い。
礼をする時に、
頷くクセは、自己暗示かしら。
舞台袖で、楽譜は
持たない、触らない、
めくらない。(笑)

ピアニストで、
意外に興味深い…
っと、勝手に思っているのは

「舞台に出てきてから
弾き始めるまでの、時間。」

舞台に登場しただけで
その人がどんな人か、
どんな演奏をするかは
大体想像がつくけれど。
「弾くまで」の所作でさえ
人柄や「クセ」が出るはず。

…そこで
「弾き始めるまでの時間」

私は割と時間を取るタイプ。

けれど、
個人的には
「みんな、よくあんなに
座ってすぐに弾けるなぁ…。」
と思います…。

受験とかコンクールとか、
時間を取り過ぎると
印象がよくないから…
なんて言われたことも。

だけど、
経験上、私は
座ってすぐに弾くと
大抵失敗する。
もっと言えば、
座ってすぐに弾きたくなる時は
危ないですね。
だから、
今は意識的にちょっと
集中する間合いを取る。
場の空気を感じる時間、と言うか。

時間を取っても、取らなくても
その人の間合いで不自然でなければ
別にどっちでもいいけれど。

…そこから見えてくるものは
何だろう?

迫りたいのは、ここです。

すぐに弾く人は、
思いっ切りが良くて
「やりたいなら、まずやる!」
って人なんじゃないかな。
ストレートで、
行動が早いのは
成功法則でもある訳で。
無い物ねだりを承知で言えば
ちょっと羨ましい。

ピアニスト。
多分、こう言う人の方が多い気が??

一方で「時間を取る」私。
全体が把握できないと動けないと言うか、
慎重。じれったい。
ちゃんと集中したいのと、
聴衆が集中するのを感じたい。
そんなところです。

まぁ、以前よりも長時間ではなく、
待ちすぎないようにも注意はしていますが。
割と時間は取る方。
それに、自分の間合いは大事かな?
と思っています。

本番云々と言うよりも。
「人間観察」かも知れません。
ちょっと、面白いですよ、
「音楽家」と言う、生き物たち。

それでは、また!
仲村真貴子

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