手紙を書くこと

こんにちは。仲村真貴子です。

CDをお買い上げ頂いた方には
直筆のお手紙を添えております…

と言ったら、
ちょっと商売っぽいかしら。(笑)

一応、お申し込み・詳細はコチラ!!
…っと、リンクを貼っておいて…。

お買い上げ頂いた方には
直筆のお手紙を添えております。(笑)

誰かに言われたから…でもなく、
何となく当たり前に
「CDお送りするなら、手紙を添えよう」
と打算もなく思って書いていたのですが。

「お手紙、ありがとう!嬉しかった…」

と言われることが多くて、
本人が意外に一番ビックリしている…
と言うのが正直な気持ちでございます。

せっかくお買い上げ頂いたのだから
「ありがとうございます」
と思うのが、1つ。

もう1つは
「私」の側が
「大事なものをお送りします」
と言う気持ちがあるからかも知れません。
里子に出すような願い、と言うか。

「書くこと」と言えば
小学生からの日記に始り、
夏休みの作文は多く経験しました。

実はもう1つ多かったのが
「手紙」。

レターセットに切手を貼って…
と言う経験とともに
授業中に手紙を書いて回していたことも。(笑)

小・中学校の先生方。
あの頃は、ごめんなさい。
でも、大人になって、
役に立っています…
なんちゃって。

小学校の先生が仰っていた、
字を書く時に
「上手に書くこと」は難しくても
「丁寧に書くこと」は
誰でもできる…
その言葉は、
今もちゃんと覚えています。

…しかし。
手紙のみならず、
大人になってから
こんなに「書くこと」になるなんて
思わなかった。

今回は、CDのライナーノーツも
私が書いています。
リサイタルの時は
長大なプログラムノートを作って、
それは多いに役に立ちました。

ライナーノーツについては。
自分の言葉を残したいな、
と思ったから。
何となく。
でも、はっきりと。

音楽家ならば
自分の演奏とか
「音」が残れば十分。
あるいは、
「音楽」や「音」が
ワタシの全て!!
とか思っていたはずだから、
自分でもちょっと意外。

「言論の自由」とまで
デカいことを言わなくても、
思ったより自分の言葉に
クソみたいな責任やプライドがあったり
自分が思うよりも
伝えたい「何か」が
あるのかも知れません。

小学生の日記ならば
朝顔の成長とか、
楽しく書いて済んだけれど。
大人になると厄介なのは
「恐れ」ってヤツですね。

「恥」を捨てる…だけでなく
「受け入れてもらえなかったら」
「反感買ってしまったら…」
と言う、恐れ。

まぁ、
「自分を『気に入ってくれ!』」
と思うのも、
ある意味では偉い証拠かも知れませんが。(笑)

手書きの醍醐味は
「気」とか「背景」まで伝わること。
急いで、興奮して書いた、とか
雨に濡れてここまで来た、とか。

デジタルな文字でも
「意外に」「思ったよりも」
伝わっているものがある、
と言うことには
気付いているのですが。
手書きの良さとは、
字から現れるその人そのもの。
それは、
その人の持つ「音」や「声」に
近いかも知れません。

「書くこと」と
「音楽」と。

「嘘のない世界」に生きるのを
理想と信条と生業とするのは
時に大変なこともあるけども。

「ほんとうのこと」とは
世の中の役に立つもの、と信じて。

「ほんとうのこと」を
言いたい、表現したい、
けれど「恐れ」もある人へ
ちょっと応援したいような
願いもありつつ。

「手紙」と言う、
古風で偽る必要のないコミュニケーションに
ちょっと居心地の良さも
感じるのでした。

それでは、また!
仲村真貴子

追伸:
あ、「メルマガ」って、
手紙じゃんね。(笑)