普通の一日

こんばんは。仲村真貴子です。

インターネットでもテレビでも、「あの日から〇年…」というものが多い一日。
当然といえば、当然だけれど。

何気ない幸せな日常に感謝…というよりは、そのことが「罪深い」と思った当時。
そんなことを、ちょっと思い出しました。

渋谷で友達と演奏会の話をしていたときに、地震があったこと。
外に出てみると、看板と無数のビルと、細い路地…逃げ場とか無いし、「何か」があったら、それは「運」だなぁ、と妙に冷静に思ったこと。
何がいいか?なんてわからない、みんなわからないし、誰も悪くない…と思ったこと。
渋谷で友達と一緒にしばらくカフェにいたこと、
そして、別の道を行くのが心苦しかったこと。
渋谷から歩いて帰ったこと。
道すがら、祖母に電話して「外でなにやってるの!」と怒られて元気になったこと。
近所の踏切が止まっていて、怖かったこと。
家に帰って、ビールとから揚げを食べたこと。

…そして、やっと事の重大さに気付いた。

「覚えている」ということは、自分なりに必死だったのでしょう。

卒業式は中止だったし、熱も出したし、海がキレイなところに両親が旅行に行くのが、さすがにちょっとキツかった。

…そして、「楽しいこと」は罪深いと思っていた…。

昨日、演奏会の打ち上げで、
「音楽なんていいから、次に会うときまでちゃんと生きててよね!」
なんて言われたけど、大袈裟すぎ。とも思いつつ、あながち冗談とも言えず。
それに、後から思うと、この日と重なるかもしれません。

ちゃんと生きててよね。

それで十分、それだけで十分かもしれません。
今、この「普通」の瞬間をありがたく思いつつ。

…それでは。また!
仲村真貴子

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