小指が短い話。

こんにちは。仲村真貴子です。

…昨日、チェリストの友人のTwitterを見ていて

「そう言えば私、
チェロやってたんだった…」

と、ふと思い出しました。

高校の頃。
副科で。

小学校のクラブ活動で
4年生の1学期だけ
チェロに触った経験があるのですが
夏休みに水戸から東京に
引っ越したので。
1学期とは3〜4ヶ月ですね。

高校の時は
副科でやるならチェロがいいかな?
というのを、
旅行先の人生初!のドイツで決めて。
それと、
オーケストラの「中」で
音を聴いてみたかった…
なんて思いがあった。

ベートーヴェンの「英雄」とか
「ヘンゼルとグレーテル」の序曲とか。

「弾ける」とは言い難いものの、
オーケストラの中に混ぜてもらいました。

ベートーヴェンとか。
「聴く」より「弾く」方が
楽しいかも…
というのは、
ピアノよりもさらに上かも。
「この和音、最高!」とか、
「シンコペーション最高!」とか、
ワクワクしますね。

さて。
そんな副科チェロ。
先生は向山佳絵子さんの
お母様でした。
…超コワかったのは、
内緒の話。(笑)
孫の話になると目尻が下がるので
どうにか話を逸らす、
悪い生徒たちでした。えへへ。

チェロといえば、
思ったより弓を持つ右手が大変だった。
弓って、意外に重いんですよね。
慣れないと、あっという間に疲れてしまう。

弦を抑える左手は、言うまでもなく。
手が開かない、とか
弦が抑えられない、
ヴィブラートがかからない!
なんて高度なことよりも。

「音がどこにあるかワカラナイ…」

コレは、
新鮮な驚きでした。

鍵盤「ド」を押せば
「ド」が鳴るのがピアノ。

弦楽器は「自分で音を作る」訳で。
ポジションを学んで大体は…
と思っても、
わかりやすいポジション以外の所では
「ドってどこにあるの??」とか、
「こっちも『ド』で、
ここにも『ド』…??」
なんて言う、
新鮮な驚きと迷いと発見がありました。

鍵盤すらも、
印さえもない指板で
音程を取る
弦楽器奏者諸君。

あなたたち。
ギャンブラーですよ!!!

冗談はさておき。
自己紹介、顔合わせの時に
まず初めに訊いたことがあります。

「私、小指短いんですけど、
チェロ、大丈夫でしょうか…??」
「あらー。実は娘(=佳絵子さん)も
小指短いのよ。
でも、チェロなら指遣い工夫すればいいけど、
ピアノは鍵盤動かないから
大変よね…。」

私:「…。」

佳絵子さんも小指が短いらしいことを
こんなところで暴露していいのだろうか。
そんな訳で私は、
人が小指を使うところを
薬指を伸ばして音程を取っていた。

♪ミ〜ソ ミ〜シ ミソシ…
の、最後の「シ」は
1人で薬指を伸ばしていたと思う。
私の記憶が確かならば。

最近、ちょこちょこ
自分の写真を公開しているけれど
自分で目が行くところは
たくましい二の腕…
ではなくて、
驚異的に短い小指。

もはや、
短いと言うよりも「小さい」。

手足が体の割に小さいのは
家系ではある気がするけれど
小指の短さはダントツ。
ちなみに母は、
私がピアノをやる前から
「コレはヤバイ…」
と思ったらしい。

人様にお会いした時に
無意識に手を見てしまうのは
ピアニスト的変態性だと思う。(笑)
手相占いとか、
手フェチではなく、
手に対する興味。
…いや、人に対する興味と言うべきかしら?

小さい頃から
お風呂で手を広げたり、
小指を引っ張って伸ばそうとしてみたけど、
残念ながら小指は長くならず。(笑)
頑張っても
届かないものは、届かない。

小指が短いから、と言って
小指を云々しているうちはダメで、
そのたくましい二の腕を…
だけじゃなくて、
肘とか肩を上手く使って…

とか思い始めたのは、
いつだっけ。

大学受験の何回目だったか、
やっぱりドイツだったか。
少なくとも、
ドイツではかなり意識していた気がする。

「大は小を兼ねる」
とも違う、
大きいところを上手く使って
小さいところを助ける感覚。

あるいは、
今まで気づかなかったところ、
使っていないところに
意識を向けてみること。

こんなところは、
何もピアニストの身の上話に限らず
人生のちょっとしたことに
役立てられる感覚だと思う。

小指の短い方々を
応援する活動をしようか?と
模索しつつ…

小指が短い人も、
小指が短くない人も。

チェロもピアノも
弾けますよ。(笑)

それでは、また!
仲村真貴子

追伸:
うわーん、
この前教えてもらった方法で
画像が作れた!!
さっきピザ頼むのに
クーポン使えなくて凹んだけど
帳消し!!!(笑)