こんにちは。仲村真貴子です。
…日付が変わったので本日!!
1月13日はライヴストリーミングでございます。
オペラカッフェマッキアート58ストリーミングコンサートVol.3
オペラカッフェマッキアート58ストリーミングコンサートVol.3
宍戸茉莉衣×松岡多恵 デュオ
2021年1月13日(水)19時よりライブ配信開始
(加賀町ホールより、無観客公演)
https://youtu.be/mJeUEYaYCes
出演:宍戸茉莉衣(ソプラノ)、松岡多恵(ソプラノ)、仲村真貴子(ピアノ)
さて。。。
「無観客ライヴ配信」という今回の企画。
もちろん万全の対策のもと、
というのはあるのですが。
ここ数日間は
「本番前だから」とは少々違った
「緊張感」がありました。
正直なことを言えば
「多少無理をしてでも本番をやり遂げる!」
みたいな経験は
少なからずある訳でして。笑
熱があるのに本番は隠してやった!とか、
風邪で声が出ないのにレッスンに行った!とか、
咳が止まらなくて本番前にステロイドの
注射を射った!!とか。
(…歌い手ではありません、念のため。笑)
ドイツでのレッスンで一番怒られたことは
「風邪で声も出ないのにレッスンに来たこと」
という、忘れられない思い出があると同時に、
当時はビックリしたんですね。
「せっかく頑張って来たのに…」と思った。
この、
「(体調が悪いにも関わらず)
せっかく頑張って来たのに…」
というのは、
今のこの世の中美談でもなんでもない。
そんな訳で、
「体調が良くなければならない」
という、ある種の「責任」がある。
「体調」と言えば
パフォーマンスのためでもあるけども
極端に言えば「ピアノ」という楽器は
風邪や熱でも弾けてしまう訳ですね。
けれど、
体調が悪かったら
私のせいで一瞬で公演が中止になってしまう。。
自分に責任を持つこと、
「音」を出す責任…
とか色々考えると同時に
背後にある「みんな」とか
「その他大勢」を感じるのは
言ってみれば日本特有のものでもあり
恐れと責任と緊張…という
のしかかるものを勝手に感じたりも
していました。
もう一つは
「ライヴストリーミング」という、
初体験未体験ゾーンについて。笑
いわゆる普通の「演奏会」でも
演奏「する側」と「聴く側」とでは
聴こえ方は違うもので
いかに自分が反応するか?
みたいなことを意識はしているのですが、
ここが大きく違うところ。
ライヴストリーミングだと
演奏「する側」が
「どう聴こえているか?」ということが
全くわからないし、
感じられない。
まぁそんな訳で、
同じ空間と時間を共にする
ということは
お互いに「頂いている」ものがあるわけで
頂き物が循環している訳ですね。
そんな訳で、今回。
「温度」とか「香り」、「質感」といった
画面越しには「物理的には」伝わらないものが
どう届けられるか。
自分がイメージを持てるか。
その辺りは勝負どころですね。
…とか色々書いたものの、
「音楽」とは大勢の人に訴えかけるよりも
その前に
極めて個人的で「密」なもの。
それは
自分自身の記憶や思い出と共にあります。
中田喜直先生の「桐の花」は
初めて一緒にやってからちょうど10年。
個人的には「中田喜直:手が小さい説」は
ウソなのではないか?!
とか思うほど、結構ハードな曲ですが。。。
勝負どころで弾いたから勝負曲、
欲もありプレッシャーもあり、
それが幸せでもあり、
それを人は「思い入れ」というのか?!
みたいな心境。
最も有名なオペラの一つである「ラ・ボエーム」は
聴くよりも弾いた方が楽しいかな。
でも、一緒じゃないとあんまり楽しくないのは
元来寂しがりやなのかもしれません。
そんな訳で、お楽しみ頂けますように。
結構ガッツリ!!です。
それでは、また!
仲村真貴子
オペラカッフェマッキアート58ストリーミングコンサートVol.3
宍戸茉莉衣×松岡多恵 デュオ
2021年1月13日(水)19時よりライブ配信開始
(加賀町ホールより、無観客公演)
https://youtu.be/mJeUEYaYCes
出演:宍戸茉莉衣(ソプラノ)、松岡多恵(ソプラノ)、仲村真貴子(ピアノ)
★プログラム
ヴィヴァルディ〜滝廉太郎(信長貴富:編曲):
「春」〜「花」
中田喜直:さくら横ちょう
トスティ:夢
木下牧子:海と涙と私と
木下牧子:さびしいカシの木
中田喜直:桐の花
ガスタルドン:禁じられた音楽
プッチーニ:オペラ「ラ・ボエーム」より
ムゼッタ「私が町を歩くと」
ミミ「私の名はミミ」
ベッリーニ:オペラ「カプレッティ家とモンテッキ家」より
ジュリエッタ「おお。幾度か」
グノー:オペラ「ファウスト」より
《宝石の歌》
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