外国にまつわる、よもやま話26〜イースターの思い出〜

こんにちは。仲村真貴子です。

「イースター」、復活祭と言えば
いろいろなところで音楽祭が
開催されます。

バーデン・バーデンという
保養地、
カジノなんかもありますが、
そこには毎年あの
ベルリン・フィルが。

ベルリン・フィルが
オペラを演奏することは
稀なので。

オマエは、
アイドルのコンサートに
行くのか?!

というノリで、
ワーキャーしながら
行ったこともあります。(笑)

ベルリン・フィル。
歌い手より
歌がうまいくらい。
ビックリ。

「イースター」も
去ることながら、
その前に今日、この金曜日は
“Karfreitag”聖金曜日で
重要な日。
「受難の日」です。

厳密には
「謝肉祭」が終わって
“Aschermittwoch “灰の水曜日から
この”Karfreitag”までの
およそ1ヶ月半ほど
お肉を食べてはいけない。

今ではそこまで厳密に
やる人はほとんどいないと
聞くけれど。
それぞれに、
この期間は
チョコレートを断つ、
お酒を断つ
ゲームをしない…
そんなことをしている人は
結構多い。

「この”Karfreitag”は本来は
ほうれん草と、
卵と、
サーモンだけを食べる。
電子機器…
テレビとかゲーム、
携帯なんかは
本当は使わない。」

街中や
劇場の食堂なんかも
ちょっとレアな
“Karfreitag “メニュー、
つまりは肉よりも
魚メニューが豊富で
ちょっと嬉しかったのは
私たち、日本人。
なんとも現金なヤツです。(笑)

しかし。
実はその「しきたり」を
聞いたのは、
病院。(苦笑)

この時期は
毎年寒暖の差が大きく、
体調を崩しやすい。

ある時、
酷い喉の痛みに襲われて、
それでもコンクールに行ったり
本番を重ねたり。

そんな訳で、
お医者さんで温熱療法
みたいなものを受けていて。

イースターを前に
「良くなったよ!
ありがとう!」
「”Schöne Osterferien “」
(素敵なイースターを!)

…なんて挨拶を。

ところが。
次の日から復活!どころか
高熱を出し、
どうにも下がる気配がない。

今、話題の
「パラセタモールを
買いに行け!」
という、
元医者にして歌い手の教授の
いうことも聞けず、
丸々寝込んだイースター。

マキコは復活せず…。

復活しないまま
イースターが終わり、
休みが明けて再び医者へ。

こんな時、
「予約が必要。
しかも、1週間後」とか、
ドイツあるあるですね。(苦笑)

この時も、
辛いのに「3日後」とか。

そして言われた言葉。

“Seitenstrangangina”

????

…なんのこっちゃ。

“Angina”、要するに
「扁桃炎」です。

“Seitenstrang”とは、
いわゆる扁桃よりも少し奥にある
「咽頭側索」と呼ばれる
扁桃腺の一部。
そこの、炎症です。

この、
一生覚えらなさそうな
ドイツ語ですが。
多分、
一生忘れないと思います。(笑)

自分の体感を持ってすると、
覚えるのが難しい外国語が
すんなり覚えられる、
ほろ苦い体験!
…なんて冗談はともかく、
自分の責任で
薬や症状を調べると、
ムダにちょっと
詳しくなってしまうのも、
外国あるある。

そんなことよりも。

受難が続く今この時も、
何か楽しみを
見出すことができますように。

素敵なイースターを。

それでは、また!
仲村真貴子

「トスカ」のチケットを手に、超嬉しそうなワタシ…

追伸
…そんな訳で、
今日は「たこ焼き」!!
お肉使ってないもんね!!

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