外国にまつわる、よもやま話20〜トラブルと「受け身」の表現〜

こんにちは。仲村真貴子です。

「ハチに刺される」
「エレベーターに閉じ込められる」
「水道を止められる」

これら3つの文は
「受け身」の表現。
「受動態」ってヤツですよね。

割とわかりにくい
「受動態」の表現。
実感すると身につきます!
…なんちゃって。

これらは全て
「実話」です。(笑)

「ハチに刺される」

喜ばしい事柄ではないにせよ
日本でも別にあり得ますよね。
山で、とか
田舎で、とか。

私の場合。
場所は「家」です。(笑)

日本にあって
ドイツにないものは
いろいろありますが。

生活として
最初に思い浮かぶのは
「網戸」と
「タオルケット」でしょうか。(笑)

あぁ、
網戸の便利さ、
素晴らしさ。

網戸は自分で
網を張っている友人もいましたが。
やればよかったかな…。

屋根裏部屋に住んでいたので
屋根の通りに斜めになった
窓をいつも開けるんですが、
「網戸」ってないんですよ。

だから、
虫はいろいろ入ってくる。

私は割と虫とか平気で
ワーキャー騒ぐよりも
放っておく感じですね。

洗濯物はベランダがないので
部屋干し。
ドイツは基本的に
部屋干しが多いかな。

虫が入ってくるので
当然たまに
ハチなんかも入ってきます。

パン屋のショーケースに
ハチがいることは普通で
小型だからミツバチで
刺さないかな?
…っと思っていたんですよね。

これが大間違い。

ヤツは
ミツバチでは御座らぬ…。

ハチが入ってきてしまったなー
とは思っていたけど、
姿が見当たらないし、
出て行ったのかな?
まぁいいや。

完全に忘れていたある日。

さて、練習行くかー
着替えるかー
と思って、
シャツに腕を通したら。

「…グサっ!!!」

突然の激痛。

右腕が真っ赤に腫れ上がっていて
中心はちょっとだけ血が滲むような…
触ろうとすると
「アツっ!!」
っと、火傷するのではないか?
と思うほど、熱い。

シャツの中を見ると
パン屋でよく見るハチ!!

…あれって、刺すのか、
こんなに痛いのか…。

ハチに刺されたことはないし、
刺されると危ない!とかいうし
さて、どうしよう…。

いろんな人に電話したり
ネットで対処法をみたり、
そして、とにかくヒリヒリする。
幸い、気分が悪くなったり
することはなく。
頭はいつも変だし。(笑)

うちの冷凍庫は、
ホテルの冷蔵庫のように
チンみりしたものだったけど
たまたま氷を作っていて
それでひたすら冷やしまくりました。
氷がないと
生きて行けないの…
みたいな。(笑)

実はその日、
夏時間から冬時間に変わる日で
夜が1時間長かったんです。
長い分、必死に冷やす私。
一方で、1時間長い週末。
薬局にも医者にも行けず。(苦笑)

「氷でひたすら冷やす」
という対処法は正しいようで、
冷やし続けたら次の日には
ほぼ治りました。

8時間くらい冷やしたかな…。
腕だったので、そこは意外に本気。
けれど、
自分の目で見えるところ
手の届くところで
まだよかったな…と。

「タマネギの切り口をあてるといい」
とは、ドイツに伝わる民間療法ですが。
うーん。
氷の方がいいんじゃないかなぁ…。

しかし、
それ以来ハチには恐れを抱くように…。

“Ich wurde zu Hause von einer Wespe gestochen.”
(私は家でハチに刺された。)

die Wespeとは
小型のスズメバチ。
特に珍しくはないので
ご注意くださいね。
10月の末に、
外はそろそろ寒いけど、
うちはあったかかったのね…
なんて温情は、
もうありません。

まずは
受け身の用法でした!
ハチには気を付けて!!

それでは、また!
仲村真貴子

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