沖縄旅行記・番外編〜海の中と「耳」〜

こんにちは。仲村真貴子です。

「海の中で音はどのように聞こえるか。」

この質問。

ダイビングのライセンス取得試験で
出る問題です。
(毎回ではないけどね。)

「音が拡散して聞こえるので
方向は特定できない。」

コレが答えです。

潜っている間に喋るスキルは
一応あるらしいのですが、
初心者は当然そこまでは行かず。。
インストラクターのボードに
「OK」サインを出す位。

それに、
ダイビングスポットの大半は
船の往来もなく安全で穏やかなので
音を聞く機能としての「耳」は
あまり使っていない、
と言えるかもしれません。

そもそも
人間の情報の8割〜9割は「視覚」。
目で見るもの、
と言われています。

「ダイビング」と言えば
海の中を、その世界を
「見たいから」
だと思いますが、
それよりもやっぱり
「感じるもの」
という感覚の方が
私の中では強い。

わかりやすいところでは
タンクを背負って
足ひれをつけていると
単純に動くのが大変です。
なかなかうまくコントロールできなくて
私はもう、バカ丸出しでしたね。笑

学科の教科書、問題の中には
「水圧」「圧力」「密度」
これに関連する事項が多々あり、
そこに関わってくるのは
「肺」であり
「耳」です。

水圧を体で最初に感じるのは
「耳」。

トンネルに入った時、
飛行機に乗った時、
ロープウェーに乗った時、
気圧の変化で
「耳が変になる」経験があるのではないか?
と思いますが、
それがもっと、
生身のものとして起こります。

だから、
海の中の耳の役割というのは
「聞く」器官というよりも
「感知するもの」。

センサーのような、
アンテナのような、
そういった役割を感じます。

もっと言えば、
バロメーターのような。
「自分の体は、大丈夫?」
という些細な感覚を
自分の「耳」に委ねている、
そんな感じかな。

チョウチンアンコウの、
「チョウチン」って
こんな感じかな?と思ったり。

異常に耳を気にする辺りは
潜り方のヘタクソ具合、
鈍臭さ具合に加えて
うちなる「音楽家っぽさ」を
感じて笑ってしまうのですが、

体質的に弱い、というか
敏感な面もあるかもしれません。

そして、
耳の具合は
「鼻が実は詰まり気味らしい」という
鼻にも原因があるらしく、
まぁ全部繋がってる訳ですね。

耳がちょっと不調だと、
音を「感知」するのに不便どころか
却って敏感になるから
不思議。

ベートーヴェンは
不屈の精神もそうかもしれないけど
自身の耳のことで
却って感覚が研ぎ澄まされたのではないか?
というのが、
海に入って
「耳」で感じた
勝手な妄想です。

「耳」というのは
いちばん最初に目覚めて
いちばん最後に寝入る、
とっても働き者な器官。

目覚まし時計で目覚めて、
音が聞こえなくなって寝入る。

何よりも
「目で見えないもの」を
センサーで捉えて
「目で見える想像する」役割を
果たしているもの。

…そんな訳で。

いい音楽を聴きましょう!!

というお話でした。笑

音楽は地上のもの。
なぜなら
水の中では「拡散」して
よくわからないから、です。

けれど、
私たちはそれを「感覚」で捉える
「耳」を持っている。
それを使って得られるものは
情報の8割を超える「目」を
上回るかもしれません。

それでは、また!!
仲村真貴子

追伸:
「ではここで、
海にちなんで「舟歌」をどうぞ!!」
とか言えばいいのか。笑
ちょっと待ってね、
また次回に。

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