こんばんは。仲村真貴子です。
「高感度」であること。
「繊細」であること。
「敏感」であること。
これらは生まれつきの「才能」であるらしい。
…その、胡散臭い「才能」って、何だ?!と思うけど。
「才能」といえば、語学の才能、絵の才能、音楽の才能みたいに一芸に秀でていることを想像する。そうではなくて、持って生まれた気質、キャラクターみたいな感覚的な部分で備わっているものらしい。だから、語学でも、絵でも、音楽でも、何をやってもその人となりが表れてくる「特性」のこと、と言えるかも知れない。
置き換えると、その「才能」があることによって、その人は苦労するらしい。
持病みたいなものであるらしい。
あ、アレだ。
スター・ウォーズに出てくる、アナキン・スカイウォーカー。
非凡な才能を持つが故に、本人も周りもそれを上手く使うことができず、ダークサイドに堕ちてしまう。強力なフォースを持ち合わせてしまったことは、悲劇なのだと思った。
…飛行機の中でこの映画を観た私は、CAがドン引きするほど号泣し、朝ごはんのオムレツを食べたのでした。(笑)
「人の顔色を伺うような演奏をする」と言われて、一時期本当に悩んだことがある。どちらが先かわからないけど、ちょうど受験とかコンクールに苦労した時期で、「人から評価されることが必要なのに、人の顔色を伺って何が悪い」と、結構本気で思っていた。
それが、割と最近のオーディションで「演奏で人とコミュニケーションが取れるいいところがある」と書かれたことがあった。人とコミュニケーションが取れるいい演奏が、どんな演奏なのか、本人的には正直謎なのだけど、まぁ。悪くはなさそうじゃん?と思った。
別な例を挙げると、映画とか、本とか、音楽もだけれど激しい描写にはかなり敏感に反応する。自分の身にふりかかってきそうで、寝られなくなったり、夢に全部出てきたりする。あるいは、頭の中で無限にループする。人の失恋話を聞くと、本人より先に泣き始めたりする。(笑)
あるいは、小さい頃のエピソード。
寝ているところを、起こすのはかわいそう…と思った母親が、買い物に出かけたときのこと。鍵をそーーっと開けたのに、「カチャッ」という音に反応して、その瞬間に泣き始めたらしい。単純にビックリしたのか、寂しかったのか、それとも気を引くためだったのかは定かではないけれど、大袈裟な反応をしたみたい。
…これらは何やら「ミラーニューロン」が人一倍活発に活動するから、だとか。
「人の顔色を伺う演奏をする」と言われたときに、「私、ミラーニューロンの活動が活発なので。」とか言えたら、少々カッコよかったかもしれない。(笑)
「がんばりを、自分が勝ち抜くためだけに使うのではなく、人々を助けるためにつかってください。」
今、話題の上野千鶴子先生の祝辞から引用させて頂いたが、おそらくは才能についても同じことが言えると思う。物は使いよう、と言ってしまうと安っぽいけれど。フォースはダークサイドに堕ちるのに使うのではなく、人のために使うべきなんだと思う。
ちなみに。
近所のネコに、ジーンズが毛だらけになるほどすりすりされたのですが。
ミラーニューロンが活発という特性を持つのはネコにもいるらしく、もしかしたらこの子、そうかもしれない…と思いました。(笑)
それでは、また!
仲村真貴子
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