遅れてきた「本番後」

こんにちは。仲村真貴子です。

本番の後は決まって虚脱状態、
もとい「本番後症候群」と勝手に名付けたくなるような
症状に陥る私が、
今回は結構上手く対処できて
それも含めていろいろ乗り越えたかな?

…なんて思っていたのですが。

ここ数日、
本番10日以上経ってから
ガクっと。。。

本番の前よりも後におかしくなるのは長年の悩みで。

車に轢かれそうになるとか、
階段から落ちるとか、
トラムを止めそうになるとか、
トルコスーパーを無意味に一周してくるとか。

ドイツにいた頃も含めて、
毎回本当に大変。

ドイツにいた頃は、
本番を詰め込んで忙しくしてみたら
解消するかな?と思いきや、
それも結局無意味。

今回、本番直後は本当に結構元気で、
よかったな…と思っていたのだけど。
少し暇になったところで
扁桃炎気味になり。
熱出したら大手を振って休めるな…と思ったり、
扁桃炎って本当に辛いのでやっぱり怖かったり。(笑)

食べたいもので大体自分の状態がわかるのですが、
扁桃炎の前って体力が必要なのか、
お餅とか炭水化物を欲するんですよね。
自分が参っている時も、しかり。
ちょっとジャンキーなものが欲しい、
あるいは無頓着になる、面倒臭い。(笑)

実はここ数日の記憶があんまりなく、
人の話も右から左で無気力。
ちょっとヤバいかな?

…と思ったところで。
鍋を焦がしました。(苦笑)
コンロの自動停止機能は信用できるようです。

あー、今頃来たか…という感じ。

実は、経過としてはちゃんと理由が。

CDの算段をしていて、
出来上がった録音を聴いていたのです。
結構、何回か。

ミスタッチの言い訳なんかもしましたが(笑)、
自分のミスなんかに関しては大体記憶にある通り。
むしろ、自分で「ヤベッ」と思ったところが、
意外とそうでもないところの方が多いかもしれない。

ミスに関する話はともかくとして、
「結構納得している。よかったかな…」という気持ちが
だんだん
「…これ以上、どうしろ!っていうの??」
みたいな気持ちになってきて…。

突然、無気力になる理由は、コレですね。

「自分の演奏に、満足することはありません」とか、
「反省はいろいろありますが…」
と、謙遜なのかステレオタイプなのか、
みんな言うけど。

正直に言えば、
それ、みんな本心なんですかね?(笑)

「自分に満足すること」を、
みんな思い上がりのように思うかもしれない。
あるいは、「こんなモン」な自分に、
諦めがつかないのかもしれない。
それは、わかる。

でも、
スクリャービンに関して言えば、
ミスも含めて現時点でこれ以上弾くのは厳しいし、
ショパンに関しても、
じゃあミスがなければもっと良く弾けるか?と言われると、
なんか違う気がする。

じゃあ、どうすればいい…??

今の問題は、ここですね、多分。
その意味で、月並だけれど「目標」って
大事なんだと思う。
達成できるかどうか、ではなくて、
目標が、あるかどうか。
目標を、持てるかどうか。

その意味では、
「夢を見ること」ができるかどうかが勝負な訳だけど、
その「夢を見ること」って、
エネルギーが必要なんだな…と実感する次第。
やっぱりちょっと疲れているのかな。

「演奏」だけではなかなか実感できない、
「人の役に立つこと」をそろそろしたいな…と思ったり、
寒い日に憧れるのはドイツのホットワインよりも南の島でぼーっとすることだったり、
ミスチルとX JAPANが交互にぐるぐるしながら
「メサイヤ」を聴いているのは、
求めているのはやはり「救済」かもしれません。(笑)

マリノスの優勝を願いつつ。
寒い日の夜に。

それでは、また!
仲村真貴子

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