音と香りと、場所と記憶

こんばんは。仲村真貴子です。

twitterでもシェアしたけれど、VOGUEの香水に関する記事が気に入ったので、こちらでも。

いまの時代を象徴する香りって? 奥深きフレグランスの世界。
https://t.co/S6xOG01YBt

香水とか、お茶とか、香りがいいものは大好き。本当はお香も好きだけれど、まぁ火事になりそうなので。(笑)香水は、旅先の思い出や、何かの節目に買ったり頂いたりすることが多い。適当なフランス語を喋って、テスターをたくさん貰い、ちょっと大人っぽい香りを入手した思い出もある。自分の中ではいつも、場所の記憶と香りが結びついているけど、それを「好み」と言うべきか、メーカーが違っても香りがどことなく似ている。

音楽は世相を表すというか、やはり時代を象徴するものであると思う。「流行り廃り」と言ってしまうと少々乱暴だけど、時代が求めるものもあるのだろう。クラシック音楽で言えば、作曲家はもちろん、演奏する側の生きる時代や場所も反映されると思う。人種、というよりも、その人が生きる時代とか、生きた場所とか。ウィーンと、パリと、ロンドンと、ニューヨークのオケの音が違うと思うし、それこそ戦前と戦後で違うんじゃない?みたいな感覚。

「香水も時代を象徴する」というのが、この記事の話。
場所は、なんとなくわかる。街の気候が違えば、香るものも、香り方も違ってくるから。

でも、「時代」か。
考えたことなかった。

今の香水って、言われてみると、身にまとってもあまり疲れないものが多いかもしれない。フワッと香るもの。いろんなものが集まって、なんとなくひとつにまとまる、みたいな。その、「いろんなもの」ひとつひとつも、なんとなく感じ取れる。

これが、一昔前だと、なんとなくちょっと違う気がする。というのは、今部屋の片付けをしていて、古めの香水にもお目にかかる。古いから劣化している、自分で選んでいないから、自分の香りじゃない、というのもあるかもしれない。でも、なんだか少々「強い」感じがする。ちょっと緊張する、というか、身が引き締まる、というか。強く見せないといけないような。

…こういうのが、時代を象徴する香りの違い、なのかな?と思ったり。

「香り」というのは、これだけネットが発達しても、その空間に居合わせないと感じられない不思議なもの。その意味で、これからAIなんかが発達しても、香水はなんとなくずっと残っていく貴重なものかな?なんて思ったりする。数年したら、時代を象徴する香りも変わるだろうか。そんなものを感じ取れたら、ちょっとおもしろい。

それでは、また!
仲村真貴子

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